「何で勉強しなきゃいけないんだろう」と思う学生、
「子供に勉強する理由を聞かれてもうまく答えられない・・・」と感じる親御さん。
そんな方々は多いのではないでしょうか。
今日は「学校の勉強をする意味」について考えていこうと思います。
もちろん、正解は1つではないのでこの記事も参考にして皆さんなりの答えを出せればいいと思います。
「そういうお前は何者だ?」と思う方のために、少しだけ自己紹介させてください。
小学校・中学校・高校では学年上位の成績をとり、国公立大学に入学。
国公立大学でも成績上位者となり、大学を3年で卒業し外資系企業に入社。
現在はクイズやプログラミング・投資などを勉強中
早期卒業の経験については以下の記事で書いています。
勉強は小さい頃から得意な方でしたが、両親から「勉強しなさい」と言われた経験はほとんどありません。
自ら勉強に取り組んできて、社会人になった今でも勉強を続けています。
そんな私が考える「学校の勉強の意味」を書いていきます。
勉強したくない理由
これを読んでいる学生・もしくはそのお子さんはきっとあまり勉強したくないのでしょう。
そもそもなぜ勉強したくないのでしょうか。
大きく次の2点が挙げられると思います。
・進歩を感じられないから
理解できないから
人間は理解できないものに恐怖を感じます。
「死」が怖いのもそのためです。慣れない環境に飛び込むのが怖いのもそのせいです。
理解ができないとフラストレーションが溜まってしまいます。
進歩を感じられないから
また、進歩が感じられないのも人間にとってはモチベーションを奪う原因になります。
全然うまくならないゲームはきっとすぐにやめてしまうでしょう。
勉強も同じで、何か進歩を実感しないとやりたくなくなるものです。
この「理解できない」と「進歩を実感できない」は相互に関係しており、
理解できないと進歩できないのでやる気を失くすという負のスパイラルに陥ってしまいます。
勉強する意味
では、そんな苦しい勉強をする意味は何でしょうか。
簡単に結論だけいうと、
「基礎を身に付けるため」です。
「意外と普通のこと言うな、こいつ」そう思った方もまだ閉じないでください。
もちろん、これだけではなにも伝わらないので、順に説明していきます。
勉強はしたいと思うもの
まず前提として、勉強は「しないといけないもの」ではなく「したいと思うもの」なのです。
これから先、皆さん(お子さん)はよく分からないもの、理解したいものがたくさん出てきます。
それを目の前にしたときに「学びたい」「理解したい」そう思わなければ、人間として進歩しません。
このような感情を持つことが人間として大事なのです。
学校の勉強内容は役立たない!?
よく、「別に学校の勉強内容を知りたいとか思わないし。」と言う方がいます。
その通りです。
古典文学なんて将来読まないし
二次関数のグラフなんて書かないし
英語なんか使えなくても日本で生きていけるし
虹ができる原理なんかどうでもいいし
関ヶ原の戦いが何年に起きたかなんてもっとどうでもいい
学校の勉強のほとんどは直接役立ちません。
ではなぜ、学校の勉強をするのか。
それが最初に述べた通り、
自分で学習する上での基礎作りにつながるからです。
将来、皆さんが本気で学びたいと思ったとき、学校の勉強で培った能力が必ず役に立ちます。
知識ではなく、能力です。
文章を読解する能力
論理的思考能力
英語記事で情報取得できるようになる
目の前の現象を論理的に理解・説明する能力
筋道を立てて暗記する能力
これらの力は、学校の勉強で間違いなく培われる能力です。
これらの能力はあなたが自ら勉強するときに必ず役に立ちます。
すなわち、学校の勉強は
「将来、自分が学びたいと思うことを学ぶときの土台となる」のです。
本当にその科目いらない?
こう言うことをいうと、「俺の将来に~の科目なんていらない!」という人がいます
野球選手になるから歴史なんていらない
弁護士になるので理科はいらない
美容師になるので数学はいらない
みたいな感じです。
本当にそう確信できるのであれば、学校の勉強なんてする必要ないです。
ただ、本当にそう確信できるでしょうか。
ほとんどの学生は確信できないと思います。
将来やりたいことが変わるかもしれない
何らかの理由でやりたいことができなくなってしまうかもしれない
意外にもこんな勉強が必要なのか、となるかもしれない
こんな事態はいくらでも想像できます。
そのすべての可能性を排除して、
「俺にはこの勉強は全く関係ない!」
そう言い切れるのであれば、しなくてもいいと思います。
まあそんなことはないでしょう。
学生のうちにそこまで将来の進路を決められるものではありません。
学生は自分に必要な勉強が何か、なんて分かりません。分かりようがないのです。
だからこそ、きちんとした能力を身に付けるために学校の勉強があるのです。
やりたいことなんてない人へ
「将来やりたいことなんてないしなあ」と思う学生もいるでしょう。
それでいいんです。ほとんどの学生は将来したいことなんてないし、今あっても大半は変わってしまいます。
しかし、特にやりたいことが見つからないのであれば、将来の可能性を広げるのに、学校の勉強は役に立ちます。
未来のことばっかり気にして今この瞬間を頑張らないのはダメです。
今の積み重ねが未来なのですから。
人間は何かを学びたいと思うものである
学校の勉強は「知識」よりも、「能力」を身に付けるのに役立つ
自分の学びたいことを学ぶときに、学校の勉強が基礎となる
将来やりたいことがない人こそ、学校の勉強は大事
最後に
勉強する意味を考えている人には可能性が秘められています。
本当に勉強しない人は勉強する意味なんて考えません。
可能性のある人にとって、学校の勉強は必ず役に立ちます。
冒頭が述べた通り、
勉強する意味に正解なんてないし、人によって考え方は違います。
大事なことは、自分なりの考え方をもつことです。
この記事があなたの考えを形成する一助になればと思います。
勉強については以下の記事も見てみてください。
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