クイズによく出る書き出しをまとめてみた!

まとめて覚える!

クイズによく出る問題として小説などの「書き出し問題」があります。

今回はクイズによく出る書き出し問題をまとめてみました。

問題
「おい、地獄さ行ぐんだで!」という書き出しで始まる、劣悪な環境で働く労働者を描いた小林多喜二のプロレタリア文学は何でしょう?

答え
『蟹工船』
「「おいじご」が聞こえたら押せ」と言われるくらいに有名な問題です。

問題
「どっどど どどうど どどうど どどう」という書き出しで始まる、宮沢賢治の死後に発表された短編小説は何でしょう?

答え
『風の又三郎』
特徴的な書き出しでクイズによく出題されます。

問題
「ある日の事でございます。」という書き出しで始まる、地獄に落ちたカンダタを主人公とする芥川龍之介の短編小説は何でしょう?

答え
『蜘蛛の糸』
天国の釈迦が、蜘蛛の糸によってカンダタを地獄から助けようとしますが•••

問題
「木曽路はすべて山の中である。」という書き出しで始まる、近代日本文学を代表とする島崎藤村の小説は何でしょう?

答え
『夜明け前』
幕末・明治維新の激動期を描いた作品です。

問題
「うとうととして目がさめると女はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めている。」という書き出しで始まる、『それから』『門』とともに夏目漱石の前期三部作に数えられる小説は何でしょう?

答え
『三四郎』
上京してきた主人公・小川三四郎が都会の人と交流して得られる経験が描かれています。

問題
山路やまみちを登りながら、こう考えた。」という書き出しで始まる、那古井温泉を舞台に非人情の世界が描かれた夏目漱石の小説は何でしょう?

答え
『草枕』
書き出しに続く「に働けばかどが立つ。情にさおさせば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」という一文も有名です。

問題
「親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしている。」という書き出しで始まる、わんぱくな新任教師を主人公とする夏目漱石の小説は何でしょう?

答え
『坊ちゃん』
夏目漱石の作品の中では大衆的なものになっています。

問題
「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」という書き出しで始まる、鴨長明の随筆は何でしょう?

答え
『方丈記』
鎌倉時代の作品です。『徒然草』『枕草子』と並んで古典日本三大随筆とされています。

問題
「男もすなる、日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。」という書き出しで始まる、帰京の様子を綴った紀貫之の日記文学は何でしょう?

答え
『土佐日記』
日記文学とされていますが、ジョークなどを交えたものになっています。紀貫之は男ですが、女性が書いたように思わせる書き出しです。

問題
「石炭をば早や積み果てつ。」という書き出しで始まる、太田豊太郎を主人公とする森鴎外の小説は何でしょう?

答え
『舞姫』
ドイツを舞台にした森鴎外の有名な小説です。

問題
「私は、その男の写真を三葉、見たことがある。」という書き出しで始まる、完結作としては太宰治の最後の作品となる小説は何でしょう?

答え
『人間失格』
こちらも有名な作品です。未完のものも含めれば『グッド・バイ』が最後の作品となります。

問題
「えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終おさえつけていた。」という書き出しで始まる、梶井基次郎かじいもとじろうの短編小説は何でしょう?

答え
檸檬れもん
この「不吉な塊」による憂鬱な気持ちが、主人公の好きな檸檬によっていくらか軽くなります。

問題
「ではみなさんは、そういうふうに川だと言いわれたり、乳の流れたあとだと言いわれたりしていた、このぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか」という書き出しで始まる、少年のジョバンニが友人のカムパネルラとともに旅をするという内容の、宮沢賢治の童話は何でしょう?

答え
『銀河鉄道の夜』
特徴的な書き出しで、よくクイズに出ます。

問題
「山手線の電車に跳ね飛ばされて怪我をした。」という書き出しで始まる、同人誌『白樺』で発表された志賀直哉の短編小説は何でしょう?

答え
『城の崎にて』
怪我から療養した主人公が、訪れた城崎温泉にて生き物の死を目の当たりにして生死について考えます。

問題
「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。」という書き出しで始まる、松尾芭蕉の紀行文は何でしょう?

答え
『おくのほそ道』
弟子の河合曾良とともに東北を巡った時の紀行文および俳諧です。

問題
「ある日の暮方のことである。」という書き出しで始まる、人間の利己主義を題材にした芥川龍之介の短編小説は何でしょう?

答え
『羅生門』
死体の髪の毛を抜く老婆が出てくるのが印象的な小説です。

問題
「私はその人を常に先生と呼んでいた」という書き出しで始まる、『彼岸過迄ひがんすぎまで』『行人こうじん』とともに夏目漱石後期三部作に数えられる作品は何でしょう?

答え
『こゝろ』
「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の3部構成となっています。

問題
「春は、あけぼの」という書き出しで始まる、清少納言の随筆は何でしょう?

答え
『枕草子』
各季節で、趣のある時間帯を述べています。「あけぼの」は明け方のことです。夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて(早朝)が良いと書かれています。

問題
「蓮華寺では下宿を重ねた。」という書き出しで始まる、瀬川丑松を主人公とする島崎藤村の長編小説は何でしょう?

答え
『破戒』
被差別部落に生まれた丑松の葛藤が描かれます。

問題
「それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。」という書き出しで始まる、名探偵・明智小五郎の初登場作品である江戸川乱歩の探偵小説は何でしょう?

答え
『D坂の殺人事件』
「D坂」とは文京区にある団子坂のことだと言われています。

問題
隴西ろうさい李徴りちょう博学才穎はくがくさいえい、天宝の末年、若くして名を虎榜こぼうに連ね、」という書き出しで始まる、主人公である李徴が虎になってしまうという内容の中島敦の小説は何でしょう?

答え
『山月記』
旧友の袁傪えんさんとの対話を通して、プライドの高い李徴の胸の内が明かされます。

問題
「桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子をたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと浮かれて陽気になりますが、これは嘘です。」という書き出しで始まる、坂口安吾の短編小説は何でしょう?

答え
『桜の森の満開の下』
山賊と不気味な女が登場する幻想的な作品です。

問題
のちの月という時分が来ると、どうも思わずには居られない。」という書き出しで始まる、伊藤左千夫の小説は何でしょう?

答え
『野菊の墓』
ドラマ化や映画化されたことでも有名になりました。

問題
「きょう、ママンが死んだ」という書き出しで始まる、ノーベル文学賞受賞者であるアルベール・カミュの小説は何でしょう?

答え
『異邦人』
翻訳は窪田啓作によるものです。

問題
「私はこれから、あまり世間に類例がないだろうと思われる私達夫婦の間柄に就いて、出来るだけ正直に、ざっくばらんに、有りのままの事実を書いて見ようと思います。」という書き出しで始まる、主人公のヒロインであるナオミが登場することでも有名な谷崎潤一郎の長編小説は何でしょう?

答え
『痴人の愛』
自由奔放で小悪魔的な女性を指す「ナオミズム」はこの作品が元になっています。

問題
「野島が初めて杉子に会ったのは帝劇の二階の正面の廊下だった」という書き出しで始まる、武者小路実篤の小説は何でしょう?

答え
『友情』
脚本家の野島が主人公です。

問題
「つれづれなるまゝに、日くらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」という書き出しで始まる、『枕草子』『方丈記』とともに古典日本三大随筆に数えられる兼好法師の作品は何でしょう?

答え
徒然草つれづれぐさ
「つれづれ」とはやることがなく、手持ち無沙汰な状態を指します。

問題
「保吉はずっと以前からこの店の主人を見知つてゐる。」という書き出しで始まる、芥川龍之介の短編小説は何でしょう?

答え
『あばばばば』
たばこ屋の女性が成長する姿を目の当たりにした保吉の心情が描かれます。

問題
「おい、起きろや」という書き出しで始まる、インドのゾウの神様であるガネーシャが主人公に人生のアドバイスをしていくという内容の水野敬也のビジネス書は何でしょう?

答え
『夢をかなえるゾウ』
『蟹工船』と同じく、「おい、」から始まる書き出しです。

問題
「目に見る景色はあはれに面白い」という書き出しで始まる、内海文三を主人公とする二葉亭四迷の長編小説は何でしょう?

答え
『浮雲』
最後の第三編の末尾には「終」と書かれていますが、続編の構想と思われるメモが見つかっており、まだ未完だとも言われています。

問題
「お前たちが大きくなって、一人前の人間に育ち上った時・・・」という書き出しで始まる、「私」が3人の子供たちに向けて書いたという形式の有島武郎の小説は何でしょう?

答え
『小さき者へ』
「私」のモデルが有島武郎自身で、妻を亡くして子供たちにメッセージを残すための作品になっています。

問題
「祇園精舎の鐘の声」という書き出しで始まる、平家の栄華と没落を描いた軍記物語は何でしょう?

答え
『平家物語』
作者は不明です。

問題
「朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、「あ」と幽かすかな叫び声をお挙げになった。」という書き出しで始まる、没落貴族となったかず子を主人公とする太宰治の小説は何でしょう?

答え
『斜陽』
太宰治の記念館「斜陽館」の由来にもなっています。

問題
「おい木村さん信さん寄っておいでよ」という書き出しで始まる、酒屋街に住むお力を主人公とする樋口一葉の短編小説は何でしょう?

答え
『にごりえ』
こちらも「おい」から始まる書き出しになっています。

問題
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という書き出しで始まる、日本人初のノーベル文学賞受賞者である川端康成の小説は何でしょう?

答え
『雪国』
川端康成の代表作です。他の代表作に『伊豆の踊り子』があります。

問題
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という書き出しで始まる、福沢諭吉の著作は何でしょう?

答え
『学問のすゝめ』
この書き出しは人は生まれながらにして平等であることを主張しています。

問題
「自由が丘の駅で、大井町線から降りると」という書き出しで始まる、タレント・黒柳徹子の自伝小説は何でしょう?

答え
『窓ぎわのトットちゃん』
自由が丘にあったトモエ学園が舞台になっています。「トットちゃん」とは舌足らずであった当時の黒柳徹子さんが「徹子」のこと「トット」と発音していたことに由来します。

問題
「永いあいだ、私は自分が生れたときの光景を見たことがあると言い張っていた。」という書き出しで始まる、同性愛をテーマにした三島由紀夫の長編小説は何でしょう?

答え
『仮面の告白』
この作品によって三島由紀夫は一躍有名になりました。

問題
「一九三〇年三月八日。神戸港は雨である。」という書き出しで始まる、第一回芥川賞受賞作品である石川達三の小説は何でしょう?

答え
蒼氓そうぼう
「蒼氓」とは人民の意味です。

問題
「廻れば大門の見かへり柳いと長けれど、お歯ぐろ溝に燈火うつる三階の騒ぎも手に取る如く。」という書き出しで始まる、樋口一葉の代表作は何でしょう?

答え
『たけくらべ』
樋口一葉は5000円札の肖像にもなっています。

問題
「これは私が小さい時に村の茂平というおじいさんから聞いたお話です。」という書き出しで始まる、いたずら好きな狐が登場する新美南吉の児童文学は何でしょう?

答え
『ごんぎつね』
「ごん」という狐と兵十という村人を中心に話が進みます

問題
「…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。」という書き出しで始まる、夢野久作の探偵小説は何でしょう?

答え
『ドグラ・マグラ』
特徴的な書き出しです。

問題
「僕は三十七歳で、そのときボーイング747のシートに座っていた。」という書き出しで始まる、ワタナベトオルを主人公とする村上春樹の代表作は何でしょう?

答え
『ノルウェイの森』
2010年には映画化もされて社会現象になりました。

問題
「こんな夢を見た。」という書き出しで始まる、夏目漱石の短編集は何でしょう?

答え
『夢十夜』
第一夜から第十夜の構成となっており、第一夜、第二夜、第三夜、第五夜[で「こんな夢を見た。」という書き出しになっています。

問題
「恋をしたのだ。そんなことは、全くはじめてであった」という書き出しで始まる、ドイツ語で「通俗性」を意味する太宰治の短編集は何でしょう?

答え
『ダス・ゲマイネ』
佐野次郎じろが主人公です。

問題
「文壇の、或る老体家が亡くなって、その告別式の終り頃から、雨が降りはじめた。」という書き出しで始まる、未完のまま絶筆となった太宰治の小説は何でしょう?

答え
『グッド・バイ』
朝日新聞に掲載される連載小説として執筆を依頼されました。第13回分までが完成されています。

問題
「四里の道は長かった。」という書き出しで始まる、田山花袋かたいの代表作は何でしょう?

答え
『田舎教師』
他の代表作に『蒲団ふとん』があります。

問題
「これはある精神病院の患者-第二十三号がだれにでもしゃべる話である。」という書き出しで始まる、芥川龍之介の命日の由来にもなった小説は何でしょう?

答え
『河童』
芥川龍之介の命日である7月24日は「河童忌」と呼ばれます。

問題
「この数年来、小畠村の閑間重松は姪の矢須子のことで心に負担を感じて来た。」という書き出しで始まる、原爆投下から数年後の広島県を舞台にした井伏鱒二の小説は何でしょう?

答え
『黒い雨』
原爆投下後に降った、放射性物質などを含んだ雨のことをその色から黒い雨と呼びます。

問題
「誰か慌ただしく門前を馳けて行く足音がした時、代助の頭の中には、大きな俎下駄が空から、ぶら下さがっていた。」という書き出しで始まる、夏目漱石の前期三部作に数えられる小説は何でしょう?

答え
『それから』
『三四郎』『門』とともに前期三部作を構成しています。

コメント

  1. 匿名 より:

    人間失格は太宰治の作品ではないですか?

    • yuzu より:

      ご指摘ありがとうございます!
      1つ前の問題に引っ張られて書き間違えました汗
      修正いたしました!

  2. より:

    久々に見に来たら更新されていて凄く嬉しいです!

    • yuzu より:

      ありがとうございます!
      更新頻度を上げられるように頑張ります!

      • より:

        無理せず頑張って下さい!応援しています!

        • 匿名 より:

          いつもありがとうございます。
          いくつか気になったので書いておきます。
          野菊の墓の書き出しに謎の改行と空白があります(もしかしてわざと?)。
          夢をかなえるゾウの作者は水田敬也ではなく水野敬也ではないでしょうか。
          また細かいですが、夢をかなえるゾウの「叶」えるや窓ぎわのトットちゃんの窓「際」は平仮名が正しいと思います。

          • yuzu より:

            ご親切にありがとうございます!
            野菊の墓の問題はモバイルだけで発生していたために気がつきませんでした汗
            ご指摘の部分は全て修正いたしました!
            今後ともよろしくお願いします!

タイトルとURLをコピーしました