早押しクイズを見ていると、「なんでそんなに早く押せるの?」と感じる方もいると思います。
そんなに早く押せるのは、「早押しのテクニック」を身につけているからです!
今日はそんな早押しのテクニックを一気に紹介したいと思います!
前提の考え方:決まり字
まずテクニックの前に「決まり字」という概念を理解しましょう。
例えば以下の問題を見てみましょう。
京都の三大祭りと言えば、葵祭、祇園祭ともう一つは何でしょう?
クイズでは有名な問題です。この問題は「祇」まで聞けば答えが分かるので「祇」が決まり字です。
このように早押しクイズには「決まり字」があります。
ここで大事なのは「決まり字は個人で変化しうる」ということです。
例えば以下の問題を見てみましょう。
ロボロフスキー、ジャンガリアン、ゴールデンなどの種類がある、実験用やペット用として有名な動物は何でしょう?
この問題では、ハムスターの知識があまりない人にとっては「有名な動物」あたりが決まり字ですが、多少詳しい人なら「ゴールデン」、さらに詳しい人なら「ロボロフスキー」で決まり字となります。
このように知識によって決まり字は変化します。
そこで大事なのは「自分の決まり字で押すこと」そして
「自分の決まり字を早くすること」です。
これらを念頭に置いて下のテクニックを学びましょう!
・自分の決まり字を早めよう!
読ませ押し
最も有名なテクニック「読ませ押し」について説明します。
これは「ボタンを押してから出題者が2~3文字くらい読んでしまうことを利用し、決まり字の少し前で押すこと」です。
例題を使って説明します。
将棋で初手に動かすことのできない駒は桂馬と何でしょう?
この問題の決まり字は「桂馬」の「け」です。
このとき、少し前の「駒は」くらいで押します。すると出題者はとっさに問題文の読み上げをやめれないので、「け」まで聞くことができます。これが「読ませ押し」です。
0.1秒の早さを競うので、この1~2文字で差が出ます。
押してから考える
「決まり字とか言ってるけど、決まり字の時点じゃまだ答えが頭に浮かんでないよ」と思う方もいると思います。
その通りだと思いますし、それでいいです。
大事なのは、「押してから答えるまでの数秒に答えを出す」ことです。
例えば、以下の問題があったとします。
一橋大学の創設者でもあり、明治政府の初代文部大臣を務めた政治家は誰でしょう?
この問題の「創設者」まで見たときに、
「知ってるぞ•••えーと、大隈重信じゃないな、、、あ、森有礼だ!」と思ってから押してたら、他の人に押されてしまいます。
こういうときは「知ってる」と思った時点で押しましょう。押してから答えるまでだいたい5秒くらいはもらえるのでその間に思い出すのです。
難しい問題になればなるほどこの「押してから考える」のが重要になってきます。
ただ、誤答した際のペナルティが重い場合(マイナスポイントやお休みなど)は、慎重になった方がいい時もあるので、バランスを見極めましょう!
・誤答罰とのバランスも考えよう!
パラレル問題
パラレル問題とは「~ですが、」が入る問題です。
世間では俗に「引っかけ問題」と言われていますが、違います!!!
「ですが」の前がヒントになって、決まり字を早めているのです。
以下の例を見てみましょう。
ブカレストを首都に置くのはルーマニアですが、ブダペストを首都に置くのはどこでしょう?
一般的には「ブダペスト」が決まり字かと思われますが、「ですが」まで見た時点でその後を予測して答えることができます。(クイズ慣れしていれば「ブカレストを首都」で答えることができます。)
次の例を見ましょう。
原子番号1番は水素、11番はナトリウムですが、111番は何でしょう?
この問題は「11番」を聞けば、規則性を見いだして111番のレントゲニウムを答えることができます。
このように、パラレル問題はひっかけではなく、ヒントを出しているのです。
↓ここから下はさらに上級者向けの考え方です。
声に出して問題が読まれる時には「強弱」がポイントになります。
例えば以下の3問を見てみましょう。
①日本で一番高い山は富士山ですが、
世界で一番高い山はどこでしょう?
②日本で一番高い山は富士山ですが、
日本で二番目に高い山はどこでしょう?
③日本で一番高い山は富士山ですが、
日本で一番低い山はどこでしょう?
この問題を見ると、「3通りもあるなら、ですがの部分がヒントにならないじゃん!」と思うかもしれませんが、そんなことありません。この3問は「強調される箇所」が違うのです。
先ほどの3問は以下の太字の箇所が強調されます。
①日本で一番高い山は富士山ですが、
世界で一番高い山はどこでしょう?
②日本で一番高い山は富士山ですが、
日本で二番目に高い山はどこでしょう?
③日本で一番高い山は富士山ですが、
日本で一番低い山はどこでしょう?
すなわち、ですがの後で対比される箇所が強調されるのです。
実際に声に出して読んでみると分かると思います。
いやー、これ最初に考えた人すごいですね!
この下は練習問題です。
興味ある方はチャレンジしてください!太字の部分は強調されている箇所です。
「ですが」の後は省略されています。
日本の都道府県で、一番大きいのは北海道ですが、/
日本の都道府県で、一番大きいのは北海道ですが、/
順に、「二番目に大きい都道府県は?」、「一番小さい都道府県は?」と続きます。
・強調に注目しよう!
並列問題
並列問題とは、「~~といえば、AとBと何でしょう?」といった問題です。
一般的には、「B」が決まり字となりますが、場合によっては早めることが可能です。
以下の例を見てみましょう。
今までにオリンピックが開催されたドイツの都市は、ベルリン・ミュンヘンともう一つはどこでしょう?
一般的な決まり字は「ミュ」ですが、この3都市で明らかに問題にされそうなのはガルミッシュ=パルテンキルヒェンです。それを予想して「ドイツ」で押すことが可能です。
(私は「マイナー押し」と呼んでいます。)
まとめ
前提の考え
決まり字 : 自分の決まり字で押す、決まり字を早くする
読ませ押し
→ 決まり字の少し前で押す
押してから考える
→ 「知ってる」と思った瞬間に押す、5秒で答えを出す
パラレル問題
→ 「ですが」の前はヒント、強調に注目
並列問題
→ マイナーなものが答え
クイズは単純に見えて奥が深いですね。
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